嘘をつくことで得する世の中【雑記】

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最近のテレビはなるほど、結構楽しいなと思うことがある。それは何かというと、テレビというメディア自体が、自身のメディアの核心に触れ始めている傾向がみられるということである。

最近のドラマ「アンナチュラル」では、連続殺人犯に加担していたとみられるジャーナリストが意気揚々とこんなことを言ってのけた。
「謎は謎のままにしておいたほうが、注目があがる。解決してしまったら人々の関心は薄れる。」と。
なるほど、確かにそう言われてみればそうだなと思うことがある。3億円事件であったり、世田谷一家殺人事件であったり、いまだ未解決の部分が多いこれらの事件というのは未解決であるからこそ、人々は興味をもち、それらの事件の内容に注目をしてしまうのである。謎は謎のままにしておくと注目度が上がるというのは一つの真理かもしれないし、これを逆手にとったそのジャーナリストは中々頭が切れるなと思った。

また、なんの番組かは忘れてしまったが、あるイギリス人が架空のレストランをでっちあげ、うそのレビューを友人たちから集ることで、大手口コミランキング1位になってしまったという何とも信じられないことが起きた。これは、事実ではなく嘘がまかり通る世の中であることを完全に証明をしてしまった瞬間であったと思う。その嘘をついたイギリス人もこれまた意気揚々とテレビ出演をし、注目をしてほしかったと述べていた。最後にこのイギリス人は言った。「事実に何の価値もない。」と。

注目をしてほしいがために、近頃の人たちはなんでもやる印象がある。文字通り、本当に何でもである。死体を動画であげてしまったあのアメリカ人などもいい例である。多くのレビュー数を得る→有名になる→お金が得られるという流れのもと、レビューを得るために、嘘をつくことをはじめ、何か人と違うことをやろうと必死な雰囲気がネットを蔓延している。

建前上嘘はついてはいけないと思ってはいるが、本音は、嘘をついて何が悪いと思っている人が多いのかもしれない。嘘がまかり通る世の中は、健全な世の中ということはできない。少なくともボクは良くないと思っている。メディアが発信する事実無根の嘘に踊らされる世の中になるのはうんざりだ。