無いものねだりをする友人【雑記】

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どうやら最近疲れが出てきているようだ。

全身を覆う倦怠感がまるでダンベルを背負わせてるがごとくボクの体中を襲ってきている。極めつけは、家に帰ったときである。ここ数日、家に着いたとたん眠くなってしまうのである。まるで、睡眠導入剤でも飲まされたような感じだ。で、寝たと思ったら、3時間後にはギンギンに目が冴えてしまい、再び寝付けないのである。やれやれ、非常に困ったものだ。

 

思えば、毎年どこかで風邪を引いていたのだが、ボクは今年一度も体調を崩さなかった。なぜなら、そうも言ってられなかった月日だった。2回の授業公開、イタリア旅行、結婚式。とても体調なんか崩す余裕すらなかった。だが、人間ずっと張り詰めているとどっかで切れてしまい戻ってこれなくなってしまうとわかっている。だから、自分で張り詰めているこの感覚を意識的に緩めていきたいと考えている。好きなコーラを飲んだり、マッサージ行ったり、温泉に行ったりすることが必要である。

 

今週、保護者の方々と話す機会があった。一年間自分の子供がお世話になったとのことで、ありがたいことに手紙とプレゼントを頂戴した。貰うと同時になぜか申し訳なさを感じた。ああ、ボク自身なにか特別なことをやれたのだろうか、とりあえず学級の児童の安全を守り、あまり面白くない内容の授業をやったまでのことだ。こんなボクにでも感謝をしてくれる人が少しでもいるなんてとてもありがたいことである。ちなみに今現在の職場は自己肯定感が容易に下がる場所なので、こういうプレゼントや感謝の思いというのは、想像以上にボクの心を打ち、涙腺を激しく刺激する。

 

無いものねだりをすると碌なことがない

高校時代の友人と夜ご飯に行ったときのことを書きたい。彼は病院で作業療法士として勤務をしていたらしい。が、半年前に転職をしたとのこと。転職先は、個人で訪問リハビリをができる株式会社だそうだ。転職する一番の決め手は、病院での人間関係に嫌気がさしたことらしい。それに比べて、今の訪問リハの会社は人間関係がかなりドライみたいだ。聞いたところによると、会社に行かず自宅からその訪問先に行って、仕事が終わったら自宅に帰っていいとのことだそうだ。ボクは、聞いていていて、人間関係から開放されるなんてなんて羨ましいんだと思った。アドラー心理学で、「悩みは人間関係からくる。」と言われるぐらい、職場の人間関係って大事だと常々思っているからだ。

しかし、転職して半年たったその友人は、「人間関係が逆にあまりにもなさ過ぎて辛い。」と愚痴をこぼした。その友人は、給料も前の勤め先である病院のときとほぼ同じぐらいの額面をもらっているというのにだ。ボクは、すごく不思議に思った。そんな人間関係がイヤで転職したというのに、いざそれが無くなったら不満をもらすなんて、こいつは一体何を考えているんだと。まさに、無いものねだりをしているなと皮膚レベルで感じたのである。そう、この手のタイプは、自分を客観的に見れてるようで、見れていない。たとえ、どんな恵まれた状況にいたとしても不満を持ち続ける強欲なタイプである。高校からの付き合いなので、冷静に考えるために、紙に今の自分の状況を書き出してみたらと言ってみた。これは僕なりの状況を冷静に見る方法なのだ。ボクは、よく考え事をするときに、紙とペンを用意して、考えを書き出す。そうすると様々な状況が視覚的に見えやすくなってくる。人間は、言葉で考えるから、紙やペンで書いて考えるほうが、何もせずに脳内で考えるよりもまとまりやすくなる。第一書くとそれを見返すことができるから。

だが、友人はそもそもボクのアドバイスにあまり興味を示しておらず、ただ話を聞いてほしいようだ。それよりも、違う就職先を探そうか考えているらしいとのこと。そう、自分なりに考えを明確にする行動を起こす気がなさそうだった。むしろ、いまの職場から離れたいみたいだった。ボクはその状況で違う職場に行ってもまた同じ気持ちになるぞということを伝えたがどれだけ僕の言葉は彼の胸に響いたかは想像ができない。

その後、その他諸々他愛もない話をしてお互い別れたのだが、高校時代の友人として、その友人はどれだけ恵まれているかに気づいてほしいと願っている。どれだけ恵まれているかはボクじゃなく、その本人が気づかなくちゃいけないものだから。