【教育】多動なW君との格闘の日々

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コーラや夢のことなど一貫性のないことをブログで書き続けています、こーじです。僕の職業は何でしょうか、そうです。タイトルにもあるとおり、教師なんです。

自分で言うのも何ですが、教室ではいつもクールで爽やかに振舞ってます。何かトラブルが起きても、動じず「そっかー、それは大変だったね。」とやさしい声かけを子供たちにしています。

今日の授業で「だれかすいせんしたい人っている?」って子供たちに聞いたんです。そしたら、「はい!!こーじ先生です!!!」と腹のそこから叫んだ子がいました。どうやら笑いをその子はとりたかったのでしょうね。笑顔満々のその子。僕は冷静に「なんで先生なの?(笑顔で)」と聞いたら、その子は「だって、、先生はとても優しいから。」とまるで高学年の子供が恥ずかしくて言わなそうなことを言ってきたのです。そう、それぐらい優しい教師をしています。ブログタイトルをかっこいい教師からやさしい教師に変更しようか迷いますね。

 

そんなボクも教室で格闘していることがあります。今日は僕が格闘している1人の男子W君との話お送りいたします。最後までご覧ください。

 

こーじ先生と格闘しているWくんは電車が大好き。髪型はいつも襟足を伸ばしてウルフ。そんな彼は少し視力が弱いので黒縁眼鏡をかけています。ちなみに僕も黒縁眼鏡をかけているので、僕とW君は親子みたいと周りから言われます。4月当初、担任発表で僕が担任と決まった時一番大喜びしていたのはW君でした。なんでそんなに喜んだの?ってW君に聞いてみたんです。そしたら、「こーじ先生は優しいから。」とおなじみの返答してきました。

肝心のW君と僕が何を格闘しているかですが、W君は多動性(ADHD)の診断を受けておりましてあまり落ち着きがありません。そして自分の気の進まないことから逃げてしまうという傾向があるんです。ずばり、宿題の提出です。彼は、宿題をやりたくないし、したくないんです。そしてW君のお母さんが素晴らしく教育熱心で、W君が宿題を提出していない、宿題をやっていない場合、「こーじ先生、Wまた宿題をやっていなかったみたいです。学校で細かく見てください。」連絡帳に頻繁に書くだけでなく、過激に地域の教育委員会への連絡をしてしまう方なんです。そう、俗に言うあれです。〇ンスターペアレンツってやつですね。「多動性のような本人独自の特性もあるんですよ。」と声をかけてもあまりお母さんには通じず。「Wにどうしても学習する習慣を身につけさせたい。」という強い思いをもっているのです。家で宿題をやらないW君に対して、お母さんはいつも憤激しており、暴れちゃっているみたいなんです。最近、あまりにもお母さんが怒りすぎて、家で暴れ皿が何枚か飛んでいたそうです。その後、W君のお父さんから学校に相談の連絡がきました。

 

どうですか?とてもエキサイティングでしょう?笑 周りの先輩先生方からも、「やっぱこーじ先生が、しっかりとW君の宿題の提出をみたらお母さんも落ち着くからがんばってみたら。」と言われたので、W君の宿題をちゃんと見ようと決意しました。(正直本当に宿題をやりたくない子供にやらせたら逆効果なんじゃないのかなと思ってましたけど。)

 

ここからW君との格闘の始まりです。

①朝の時間

W君、「おはようございます。」と登校。こーじ先生「おはようW君、宿題出して」

W君、「えー、いやだ。やってない」。こーじ先生「んじゃあ今やろう。」

W君、「えー、いやだ。」どっかいく。

②5分休み

こーじ先生「W君、宿題やった」

W君「ちょっとやったけど、まだ待って。」

こーじ先生「中休みやろう」

 

③中休み

こーじ先生「中休みだね、W君宿題やろう」

W君「えー、本読んでから。」

こーじ先生「それちょっと読んでからやろうね」

W君「。。。」無視

結局宿題やらず。。

 

④給食準備中

こーじ先生「時間少しあるね、W君宿題やろう」

W君「。。。」無視

 

⑤昼休み

こーじ先生「昼休みだね、W君宿題やろう」

W君 もくもくとやり始める。

W君「。。やり終わったよ先生、はい」提出後、外へ。

 

とこのように格闘をしております。毎日ですよ。どうでしょう?誤解のないように言っておきますが、基本的には僕はここまで細かく宿題をチェックしません。W君の身に危険が及ぶんじゃないかと思ったからこうしてるまでです。

宿題を忘れた子供がいたら、いつやるのか子供に言わせ、信じて待つまでです。忘れた子にどうすのか選択・判断をさせることでいずれは宿題をやってきます。最悪宿題をやらなくてもいいとも思っています。長期休み中にやればいいですしね。