ブラック勤務を打開する8つの策を考えてみた

f:id:koji-blog:20170603222459j:plain


教職員の勤務時間は8:15に出勤の16:45には退勤となっています。てことはいくら残業しても16:45に帰る人と給料は変わらないってことです。結論、16:45に帰ることが理想です。しかし全国にサービス残業をして残っている教師が山ほどいます。

理由は様々挙げられますが、主に
①事務作業
②学校の仕事、学年の仕事
③テストの丸つけ
④授業準備

他にもあると思いますが、こんぐらいでしょう。圧倒的に何で時間を割かれると思います?実は①の事務作業なんです。学校の中には大量の要らない事務作業があります。

大量の事務作業
書類やパソコンベースの締め切りが間近の事務作業が多すぎます。研修のレポートであったり、アンケートであったり、子供の個人情報の書類の提出など多すぎです。出席番号順や男女別出席番号順にならべる、記述にもれがないかどうか確かめるなどの注意をしなければいけないことがたくさんあります。4月は普通に発狂しますよ。あと、要らない新聞関係の回覧が多すぎます。元気回復事業でスポーツやりましょうとか。そんなもの要らないし、なんでもかんでも回覧で回さないでほしいです。あと、パソコンベースでの回覧板もありますが、あれも要らないです。毎日ポチポチ既読する身にもなってください。

授業の話が出来ない雰囲気
で、一番時間が取れないのが④です。教師は授業で勝負ってよく言いますが、そのような精神で取り組むのは相当身を削らないといけないです。やろうと思ったら毎日夜23:00まで仕事しなきゃダメです。職員室では学校規模や学年規模の話、子供の話で時間が過ぎていきます。会議もよく入ってきます。こんな中、子供を楽しませる、学力をあげるような授業作りの話は普通に出来ません。たまにしている学年もありますが、ただただ素晴らしいことだと感じます。

何をどうしたらいいのか
今まで多くの教員がそんなこと言ってもしょうがないと思って、残業に勤しんできたと思います。そこで思考停止していいのか、答えはノーです。変えましょうよ、子供のためにも。教員が疲れていて、子供が元気に育っていくとは思えません。教員は心身ともに明るく健康であってこそ子供によりよい教育が出来るはずです。

僕が今叶えたいこととして、
①17:00には退勤する。
②授業の話が出来る職員室をつくる。

この2つが叶えられたら、ブラックとは程遠いことだと思うんですよね。
ではこれらを達成するにはどうしたらいいでしょう?
それは今思いつくかぎり8つの策があります。
・事務員を補充する。
担任じゃなくてもやれる、事務作業をやってもらうことです。この際、AIでもいいです。教員はより教材研究に専念出来ます。

教育委員会の意識改革
教育委員会の意識改革をあげます。彼らが教員の健康と授業改善に力を注げるために何が要らないかを考え、多くのことを断捨離すべきです。

・16:00から授業の話をそれぞれの場で出来る流れを作る。
ある意味プレッシャーですが、これくらい授業づくりに特化したほうが子供に還元出来そうです。これが出来ることは余裕がある証拠でしね。まずは校長、副校長によるOJTを充実させていくべきです。そして毎日輪番で一人一人が持っている知識や気をつけていること、成功体験、失敗経験などをシェアする体制つくるとないいです。

・テストをしてもその日のうちに丸つけして返せるシステムを作る。
例えば、丸つけをしてくれる人を増員する、高速で回答を読み取り、丸つけと点数の記録する機械(AI)を導入することです。これがあると教員は泣いて喜びます。自分で一つ一つ誰が何が苦手なのかを把握したい人は自分でやればいいです。

・様々な学校の行事を簡略化していく
運動会や学芸会、展覧会や水泳など様々あります。ただそれらは授業の延長上にあるわけです。親にそこまで喜ばせる必要はないんです。だから質を徐々に下げてもいいと思うんです。ゆくゆくは授業の一環でやれるようにし、教職員の負担を減らせるようにすることです。例年すっごい準備して、担当は期待に応えようと必死です。

・17:00に帰る癖を教職員全員がつける
これは出来れば校長発信で17:00に帰るようにすることです。1上が帰んなきゃ下は帰れないですからね。で、終わらない校務はポジティブに何とかなるっていう気持ちを教職員全員がもつことです。「なんとかなる」精神ですね。

・保護者に教員は17:00以降は勤務時間外と伝える
教員も人間です。それぞれの教職員にも家庭があるんです。夜20:00ぐらいに学校に殴り込んでくる保護者もたまにいますが、常識をもちましょう。モンスターペアレントは不必要な存在です。教員が帰れなくなりますね。教員も休む時間が必要です。

・問題行動を起こす子供は極力家庭で対処すべき
はっきり言って問題行動を起こすのは家庭に問題あることが多いです。基本家庭で対処してもらって、酷く荒れて周りに迷惑をかけるぐらいなら自宅待機という宣告を学校が家庭にできるようになるといいと思います。あと初等教育から留年制度を設けてもいいかもしれません。そうまでしないと勉強が出来ない子が増えてきている気がします。

最後に
色々述べましたが、17:00になったら帰りましょうよ。体は意外に疲れてます。この仕事は営利が目的じゃないですし、体力勝負です。毎日健康に楽しく生きましょう。